プログラミング入門 2021 5 9
書名 プログラミングのしくみ
著者 増井 敏克 翔泳社
この本の表紙のデザインは、初心者向けの本のように見えますが、
内容は本格的なものであり、一般の人向けではありません。
表紙には、「開発でつまずかないために、
どんな言語でも使える知識」とありますので、
IT業界を目指す人やITエンジニアになったばかりの人、
あるいはスキルアップを考えている人が対象だと思います。
つまり、「業界の人」向けの本です。
ただし、この本は、辞書的にも使える本なので、
コンピューターに興味がある人にも役立つ本だと思います。
この本では、最初から、プログラマーの心得が出ています。
本を読んだだけでは、プログラミングができるようにならない。
とにかくキーボードからソースコードを入力して、
実際にプログラムを動かしてみることが重要であり、
エラーが発生したら修正する。
これを繰り返すことが重要であると書いてあります。
全く、そのとおりだと思います。
ただし、問題は、プログラム開発環境を用意することができるかということです。
ここが初心者には難しいと思います。
本を読んで、さっそくプログラムを書こうと思っても、
いろいろな「道具」が必要です。
まず、「エディター」が必要です。
プログラムを「ワード」で書くことはできません。
ワードでは文字に対する修飾が入ってしまいます。
とりあえず「メモ帳」で書きましょう。
次なる問題は、コンピューターはプログラムを理解できません。
コンピューターが理解できるのは、「0」と「1」の「機械語」だけです。
そこで、プログラムを機械語に翻訳する必要があります。
これは「コンパイラ」というソフトウェアで翻訳する必要があります。
IT業界には、エディターからコンパイラまで含んだ、
「統合開発環境ソフトウェア」がありますが、設定に手間がかかります。
しかし、練習の段階では、気軽に試したいものです。
そこで、ちょうどよい「練習環境」があります。
「codingground」というサイトがあります。
英語のサイトですが、英語の知識は不要です。
このサイトでは、あらゆるプログラム言語をコンパイルして動かすことができます。
「メモ帳」で作ったプログラムをコピーして貼り付けて、
「Execute」ボタンを押すとプログラムを実行してくれます。
プログラミングは、「習うより慣れよ」です。
本を読みながら、プログラムを動かしてみましょう。